北海道買い食いドライブ
九月の連休に四泊五日で北海道へ行ってきた時の記録です。我が家は北陸住まいですが夫方のお墓は北海道にあり、毎年秋ごろにはお墓参りを兼ねたレンタカーを借りてのドライブ旅行をしています。今回は夫・私・子供×２に加え私の母と姉も同行し、賑やかな旅行になりました。母は今回が初めての北海道旅行で、姉も学生時代に一度来ただけらしく、ドライブ中に座席後方から聞こえてくる北海道に関するおぼこい会話を聞いているのが面白かったです。海を見ては「これはオホーツク海？日本海？」と言ったり「マリモって阿寒湖？摩周湖？」と言ったり。あと車窓から見えたお花を単に紫色ってだけでラベンダー呼ばわりしていたので、9月にラベンダーは咲かないと説明しました。
まずは札幌近くにあるお墓でご先祖様へのお参りをすませ、そこから小樽へ向かいます。
小樽で「ふる川」という宿にチェックイン。入口に足湯がありました。
街中にあった昆布屋さんの看板「楊貴妃は 昆布を食べて 見初められ」…楊貴妃といったらライチかと思っていましたが、昆布とはまた新鮮な。案外、クレオパトラの好物もいちぢくではなく昆布だったのかもしれません。とすると、徳川家康が食べ過ぎて亡くなったとされる食べ物も鯛のてんぷらではなく…昆布？歴史の影に昆布あり！
スープカレー。普通のカレーより汁カレーの方が好きです。
ばくだん焼きを買いました。直径10cmほど。たこ焼きが放射能で巨大化したもの、といった感じのルックスですね。このサイズですと焼くのに大変時間がかかるので、待っている間に子供たちは店頭で流れていた曲（「毎日食べたいばくだん焼ーきー♪みんな大好きばくだん焼ーきー♪」といった洗脳ソング）をすっかり覚えてしまい、今でもたまに歌っています。
ところで私はこの旅行に際し、普段飲んでいる漢方薬・ビタミン剤や化粧オイルなどを小分けにして持っていったのですが、そんなことをして旅慣れたつもりになっていたらパンツ持ってくるの忘れてた。かあさんったら美容気にして尻隠さずですよ。ほんとにもう。自分で呆れます。下着はコンビニで買いました。
「ふる川」には雰囲気のいい休憩室があって本棚にいろいろな本がありました。
お借りした絵本。子供達に読み聞かせながら姉が泣いていた。
翌日、朝食後のデザート。スパンと二分割したメロンにソフトクリームをガチ盛りしたデザート「サンタのひげ」
そして小樽を後にし、旭川へ…
SAにて。エゾシカハンバーグ。固く、そしてすごく野生的な獣味の肉でした。あと何かのすり身にイカかタコが入っていてそれを揚げたもの。あやふや。しかも食べかけ。
旭山動物園近くのカフェで食べたフレンチトースト。お花が添えられていて優しい気持ちになりました。かかっているハチミツと生クリームもすごく美味しかった。
そのお花を手にした娘がカフェの裏庭にて。この写真を見た母59歳の口から「アラこれ森ガールっぽいわね」などという感想が出たので耳を疑いました。そんなトレンドワード、私だって会話に織り交ぜたことない。
旭山動物園
下から眺める豹のおなかフッカフカ
「闘争により死亡しました」「赤ちゃんが生まれました」
園内いたるところにこの赤い紙と青い紙が。動物が亡くなった時は青い紙で、誕生の際は赤い紙でお知らせをするそうで悲喜こもごも。まわるまわるよ時代はまわる…別れと出会いを繰り返し…
エゾシカの前には、奈良の鹿せんべいを与えてみたというエピソードの看板が。お口に合わなかったらしい。「なんで？せっかくお前らのために買ってきたのに！」…思わず吹きだしてしまいました。
旭川駅周辺
この上半身裸のサックス吹いてるおじさんの像って全国にあるようですね。地元の駅前にもいます。だがなぜ脱ぐ。
ジン！！ギス！！カーーーン！！！！（「チャー・シュー・メーン！」のリズムでゴルフクラブをスウィングするように）大好きです。北海道のメインイベントといっても良いくらいの意気込みで食べます。お墓参りは？ご先祖様怒るでしかし。このときの家族写真は皆して異様に血色が良い顔をしていました。
富良野・美瑛
「ぜるぶの丘」にて。野に放たれた息子は止まらない。赤いジャケットの後姿がみるみる小さくなっていく…
ローリン！ローリン！
このオシャレな建物は美瑛の農協です。「北あかり」というじゃがいものコロッケを買い食いしました。
コロッケは崩れやすいし、手をベタベタにするから口元までのお届けサービス。夫によるフィーディング。
牛乳ラスクと美瑛ポテトチップスも買う。こういう系のおやつは購買意欲をそそります。
えびのスープカレー。
道の途中の風景
小石のように積み上げられたカボチャの奥に生えているのはトウモロコシ。もろこし畑でつかまえて！
マイルドセブンの木やパッチワークの丘など、ここらへんの風景はどこを切り取ってもフォトジェニックですね。
この日はトマムに泊まりました。周囲は深い森で明かりもほとんどなく、深夜に星を見に行った夫がホテルの敷地内に普通にエゾシカがいたと言っていた。
トマムから夕張を経由して札幌へ。
いももちがおいしかった。カットメロンも一緒に。
見た目が石炭そのものの、炭を使ったシュークリーム。皮がサクサクでおいしかった。
夕張メロンジュースと夕張メロンプリン。買っておいてなんですが、メロンはメロンのまま食べるのが一番美味しいのではないかしら…。バーベキュー味のスナック菓子なんかも「乾き物に肉の味がついててもなぁ…だったら肉そのものを食べたい！」と思ってしまう方です。
札幌に着いて、まず札幌中央卸売場外市場に行きました。
はい！カニー！
…アーンド…カニー！！！
これだけ大量のイクラを見つめていると不思議な気分になってきます。つぶ…つぶ…つぶ…いつしか自分がこの中の一粒になったような感覚にすら陥って…イクラを覗くとき、イクラもまたこちらを覗いているって、そういえば昔の哲学者が言っていたような…
試食のイクラ。昆布だしとかつおだし、どちらも選べなくて両方購入。これが全然別ベクトルのおだしで「鶏がら」「とんこつ」とかだったら迷いもしないのですが。
ちょっと離れて行動している間に夫が鮭児を買っていました。出現確率が10000匹に1匹だとかなんとかいう全身トロみたいなレア鮭だそうですが、私が見てたら絶対止めたと思う。だって鮭一サクにこの値段…スーパーの特売だったらどれだけ大量の食材が買えると！？カゴ4つ！買い物カゴ4つは確実にいけます！！帰って食べたら確かに美味しかったけれど「美味しくて当たり前だよ…」と半ば呆れながら食べていたので、とても複雑な味がしました。
海産物屋さんで買った黒い魚肉ソーセージ。いかすみ入り。インパクトのある外見の割にすごく薄味でした。かつ魚味が際立っていたので、なんとなく猫って普段こんな感じの物を食べているのかなーと思いました。キャットフードを連想。
偶然通りがかった札幌大通公園では北海道中のご当地グルメが堪能できるオータムフェスタが開催されていました。買い食いの女神が微笑んでくれたような僥倖に恵まれ、目の色が変わりましたね。もうここらへん「おいしい」以外の言葉を発していません。
大きな牡蠣。シンプルに焼いただけでも、とてもおいしい
北海道でやきとりといったら豚肉らしいです。なんで鳥なのに豚？とかそういう細かい事はどうでもよく、おいしい。
うにめし。ほんのりと昆布風味で、すごくおいしい。
揚げたてのポテトチップスって…めちゃくちゃおいしい。
買い食い後でも、すすきのにて夕飯をしっかり食べます。
かにしゃぶ・焼きがに・かにイクラ丼。
場所がすすきのですから周辺にはチャンネーがレーアーレーコーな感じのお店も当然ありまして…
「www.ハレンチ.co.jp」…潔いドメインです。
さらにその後には軽く札幌ラーメンのお店に。
食べながら「カハー…カハー…」としか声（というか吐息）が出なかったけれど、食べきった大辛ラーメン。
狸小路にグルメ横丁「ハグイート」があったのでここにも入る。
色々なお芋にラクレットチーズをかけたもの
札幌泊した翌朝、帰る前に二条市場へ寄って食事をしました。
鮭ハラス定食。脂ノッリノリでおいしかったです。お店の方が席に回ってきて、塩辛と海苔を小皿にたくさん乗せてくれました。鮭だけでも充分満足なのに、さらにどんぶり飯がすすみます。
ところで世間には鮭の皮を食べる人種がいますね。私は鮭の皮だけは今までどうしても食べる気になれなかったのですが、サンマは皮もはらわたも大好きですし、ししゃもは頭から尻尾までバリバリ丸かじりします。なのでこんなにおいしい焼鮭を食べている今が絶好の機会！と思いEating・鮭の皮にチャレンジしてみました。ここで食べなくていつ食べるんだよ…！お前は一生鮭の皮を食べない側の人間でいる気かよ…！と自分を鼓舞しながら。食べた結論としては「まぁ食べられない事もないけれどあえて食べるほどでもない」といったなんとも中途半端な感想しか出てきませんでした。
かに汁も飲みました。
今回の〆は千歳空港で飲んだヨーグルト。帰るのが寂しく、楽しかった北海道旅行の最後にせめて生きて腸まで届く乳酸菌を一緒に連れて帰りたいと思ったのです…。サヨナラ北海道。また来年！
おまけ・ちょっと気になったおみやげ物たち
夕張オリジナルマグネット一熊380円
熊の必殺技Tシャツ。斬ったり蹴ったり、好戦的ですねぇ。
イカで作ったグラス。日本酒を注ぐらしい。
おまけその２・旅の途中で食べたいももちがおいしすぎたため、私の中でいももち旋風が吹き荒れた。色々作ってみました。
皮を剥いたジャガイモをレンジで蒸し、温かいうちにザックリつぶし片栗粉と混ぜて焼きます。醤油とみりんで甘辛くして海苔を乗せてもよし、コーンと溶けるチーズを混ぜて焼いてもよし。軽く炒めたセロリ・パプリカ・ベーコンを加え、顆粒コンソメで味をつけたのも、なかなかおいしかったです。
